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散策ルート1中津川・盛岡城跡

街の中をサラサラと流れる中津川。石垣が往時を物語る城跡。城下町と結びついた街並みは、今も古風な佇まいを見せる。通りには歴史的建造物や古い商家、ギャラリーが点在。流れと語らいながら川沿いの小径をゆっくり歩く。いくつもの端をわたるたび、どこか懐かしい温かさに包まれてくるから不思議だ。

盛岡駅周辺は、ビルやホテルが建ち並ぶ近代的な都市の表情を見せているが、ちょっと歩けば岩手山と北上川が絵葉書のように収まった美しい風景が迎えてくれる。開発が進む駅西口から、そぞろ歩きを楽しみたい材木町の通り、街一番の賑わいを見せる大通りなど、盛岡の個性的な顔が随所にのぞかれる。

石畳の道を歩けば、風に乗ってお寺の鐘が響いてくる。羅漢さまがほほ笑むお寺もあれば、鬼の手形など伝説に彩られた神社もあり、お寺の多い北山かいわいは盛岡の歴史を訪ねる散歩道でもある。木漏れ日が揺れる雑木林の中、りんご畑や市街地を眺めながら歩く北山散策路もぜひ歩いてみたいコースだ。

八幡宮を中心に、石仏が並ぶ十六羅漢、酒蔵や由緒あるお寺を巡るこのエリアは、クラシカルな趣がただよっている。かつて交易が盛んだった北上川が運んできた文化は今も華やかで、歴史ある劇場が復活。寺の下通りには今も生活用水として使われている清水が湧き、日々の暮らしに豊かな潤いを与えている。

雄大な岩手山と、秀麗な裾野をひく姫神山。美しい二つの山にいだかれた玉山は、歌人・石川啄木の故郷としてあまりにも有名だ。東部はシラカバ林やツツジに彩られた高原と森に囲まれた湖が中心の広大な自然公園で、大自然の豊かさを実感しながらアウトドアを楽しめるエリアになっている。