早朝５時、街の中で一番早く目が覚める「神子田朝市（みこだあさいち）」。長年、市民の台所として親しまれている市で、近隣の生産者が自分の畑で採れた季節の野菜やリンゴ、山菜、漬け物など手作りの品物を持ってきて店を並べています。観光客向けの市場というより、あくまで市民の日常生活のためにあり、本当の土地の人情が伝わってきます。売っているおじちゃん・おばちゃんたちもきっぷがよく大らかです。月曜日を除いて毎日開いています。

材木町で開かれる「よ市」は、毎週土曜日の夕方から始まり、全長４００メートルの通りが歩行者天国になります。二十数年前から続いている市で、いーはとーぶアベニューは一層にぎやかさを増します。野菜や果物、生花に山菜など旬のものがずらりと並び、出会いとふれあいを発見できます。

昔ながらの古き良き町並みが残る紺屋町の通りに並ぶ「奥州懐道紺屋町アンチック市」は、リサイクルとアンチックが合体したユニークな市です。骨董品から古着、古書、世界の民芸品など、品物も多種多様です。関東・関西から来るマニアや外国人の姿も見られる、一般人参加のフリーマーケットです。

盛岡バスセンター西側にある緑のバス停「アレ・ヴェール」では、「花の市」が開かれています。名前の通り、アサガオ、ほおずき、バラ、サツキなど季節あふれる色とりどりの花が咲きそろい、道路は花壇のように早変わりしたかのようになります。花だけではなく、植木、野菜など幅広い旬の味覚が所狭しと並びます。

民謡の歌声につられて入ってしまう「北の民謡市場」。盛岡駅フェザン前から旭橋に向かう道路高架の下から、おばちゃんたちの歌う民謡が聞こえてきます。昔ながらの裸電球に照らされて、野菜・鮮魚・等の食料品や、手作りのお菓子、生花などが並んでいます。飾り気のない土地の香りが感じられる市場での買い物は、ひと味ちがう思い出を伴って忘れられないお土産になるはずです。

つなぎ周辺でとれる新鮮な食材を、地元の農家が持ち寄って開催される朝市です。