テーマ別 歴史文化・芸術 3 ~見たい盛岡マップ~

43.報恩寺・五百羅漢

報恩寺(ほうおんじ)は広大な座禅堂と五百羅漢(ごひゃくらかん)で藩政時代から有名です。石川啄木がまだ盛岡中学の学生だったころ、この北山一帯の風光をこよなく愛し、級友とよく散策したといわれます。詩集「あこがれ」の中の「落瓦の賦」は報恩寺をうたったものです。また、宮沢賢治は 盛岡高等農林学校時代に報恩寺で参禅したりしています。

44.村上昭夫詩碑

村上昭夫(むらかみあきお)は戦後の岩手県詩壇で最も透明な詩を創作した詩人です。1927年大東町に生まれました。岩手中学校卒業後、ハルビン省庁、盛岡郵便局に勤務しますが、1950年結核発病、1955年には病のため退職します。療養のため入退院を繰り返し、闘病生活は1968年41歳でなくなるまで続きました。彼の唯一の詩集「動物哀歌」は土井晩翠賞、日本現代詩人会H氏賞を受賞しました。作品はいずれも死の陰影の中で、生命への深い愛と祈りをこめた純粋な詩で、死後多くの人たちに愛読されています。盛岡市立図書館玄関わきに、
夜を見はっているつながれた犬たち
私に向かって吠えるな
私が誰なのかを知ったなら
吠えることはできないだろうに・・・
で始まる『動物哀歌』の中のひとつ『私をうらぎるな』の詩碑がたっています。

45.盛岡信用金庫本店

昭和2年に建てられたもので、旧盛岡銀行と同じで、東京駅の設計者である葛西萬司(1863~1919 平泉町生まれ)が設計しています。1階から2階まで立ち上がる6本の太い円柱、花崗岩に施した石彫りのパターン、内部のステンドグラスなどが重厚感を与え、昭和初期のモダニズムを表現しています。

住所:盛岡市名須川町31-5
TEL:報恩寺 019-651-4415
アクセス:盛岡駅前バス乗り場より11番線 松園ニュータウン行(本町通・洞清水経由)
またはでんでんむし号 本町通一丁目下車 徒歩15分
住所:盛岡市高松1丁目
アクセス:盛岡駅前バス乗り場11番線 松園営業所行
高松の池口下車 徒歩1分
住所:盛岡市中ノ橋通1丁目
アクセス:盛岡駅前バス乗り場6番線 盛岡バスセンター行
またはでんでんむし号
盛岡バスセンター下車
46.盛岡八幡宮と山車資料館

盛岡の人々は「お八幡さん」と親しみをこめて呼びます。県下随一の大社は、お正月には29万人の人出でにぎわいます。 八幡宮は全国10万余の神社の中で4万を占めるという広い信仰のある神社です。盛岡八幡宮は城下町鎮護のためにおかれた南部家の氏神で、同時に村氏神でもありました。

47.山岸カキツバタ群落

カキツバタは、ハナショウブ、イチハツ、アヤメとともに、アヤメ科の多年生草木で、このうち最も気品に満ち、美しいとされています。全国的に分布していますが、「山岸のカキツバタ群落」は数少ない単純群落の良い例として貴重なものです。

48.米内浄水場のシダレザクラ群

桜の季節になると、花をめでることよりも宴会が主になっている感が強い昨今ですが、その点、米内浄水場のシダレザクラは、純粋に花を見るために足を運ぶ人が多い桜の名所です。ここは市内の桜が終わってから満開になります。桜はヤエベニシダレヒガン(30本)、という品種で、市の指定保存樹木になっています。

住所:盛岡市八幡町
TEL:019-654-4895
アクセス:盛岡駅前バス乗り場5番線 茶畑行
八幡宮前下車
リンク:盛岡八幡宮
住所:盛岡市山岸字大平
TEL:盛岡市教育委員会歴史文化課
019-639-9067
アクセス:岩手県交通バス 陸中大平下車 徒歩1分
リンク:盛岡市教育委員会歴史文化課
住所:盛岡市上米内
アクセス:
▼鉄道『JR山田線』、上米内駅下車
〈駅ねっと時刻表〉
・盛岡駅(下り)
・上米内駅(上り・下り)
▼バス
岩手県交通、盛岡駅発
11番線のりば、桜台団地ゆき(駅~米内団地線),「桜台団地東口」下車,徒歩10分,片道540円
〈駅桜台団地線バス時刻〉
・盛岡駅→桜台団地東口
・桜台団地東口→盛岡駅
▼タクシー
盛岡駅~米内浄水場 片道3,000円程度
49.瀧源寺のシダレカツラ

瀧源寺(りゅうげんじ)の境内にあるシダレカツラは、400年余り前に、瀧源寺の開祖が早池峰山ふもとで天然生のものを発見し、この地に移植したといわれています。現存するシダレカツラは、一度伐採された株から芽吹いて成長したもので、樹齢約170年、樹高約22m、幹囲約3.5mに達しています。

50.龍谷寺

龍谷寺(りゅうこくじ)は明治4年から明治28年まで石川啄木の母方の伯父、葛原対月(かつらはらたいげつ)が住職だったお寺です。対月の弟子であった啄木の父、一禎(いってい)と対月の妹であった啄木の母カツが結ばれたのもこの寺でした。

51.もりおか町家物語館

  盛岡市の保存建造物である「浜藤(はまとう)の酒蔵」などを改修した「もりおか町家物語館(もりおかまちやものがたりかん)」は、2014(平成26)年7月28日(月)に開館しました。盛岡町家の歴史的な景観との調和を図るとともに、市民の交流の場を提供しています。地域住民との協働により、大慈寺地区の中核施設として地域の情報を収集・発信し、懐かしさと新鮮さを融合した新しい盛岡の魅力の創造を担っていく施設です。

住所:盛岡市大ヶ生22-9
住所:盛岡市名須川町7-2
アクセス:盛岡駅前バス乗り場11番線
松園ニュータウン行(本町通・洞清水経由)
またはでんでんむし号「本町通一丁目」下車徒歩10分
住所:盛岡市鉈屋町10-8
TEL:019-654-2911
アクセス:盛岡駅前バス「本宮線」「川久保線」「日赤経由川久保線」いずれも「南大通二丁目」下車徒歩約5分(所要時間約15分)
リンク:もりおか町家物語館